2015.03

紫波町新庁舎 様

http://www.town.shiwa.iwate.jp/cms/

特色

設置から50年以上経過した岩手県紫波町の役場庁舎。老 朽化、機能分散化、耐震性などのさまざまな問題を解決し、町民サービスの向上を図るため、駅前「オガールエリア」に移転新築されました。
延べ床面積の約66%が木造部分である建築躯体は地元の活力を生かし、町産カラマツ材を100%使用した国内最大級の木造庁舎。
1階は住民が多く利用する町民課、福祉課、保健センターなどを集約。2階は町長室、総務課など。3階は議会機能などで構成されています。
地域の魅力を高めるとともに、町民の暮らしやすさを高める一翼を担うこの施設にコクヨ東北販売では窓口カウンターから議場家具までトータルのレイアウト提案や商品選定、納品を行いました。

●規模
延床面積:6,650㎡
階数:地上4階、地下1階(木造部分は地上3階)
職員数:約240名

来庁者待合いスペース・窓口カウンター

ワンフロア型のローカウンター窓口では、業務ごとに色分けされた案内表示に町の花鳥木を描くなど、窓口の分かりやすさ、親しみやすさ、相談しやすさに重点を置いています。 カウンターにも町産のカラマツ材を使用。隣り合う窓口の間に仕切りパネルを設け、来庁者のプライバシーに配慮しています。 ○エントランスホールより窓口カウンターへと続く、木質感あふれる空間 ○入口からすべての窓口が見渡せるよう、カウンターはS字レイアウト。 床デザインやサインも曲線で統一し、柔らかい空間を表現。待合ロビーチェアーには多様な来訪者に配慮した、ユニバーサルデザインのMadre(マドレ)を採用。 窓口向けロビーチェアー Madre(マドレ) 自治体庁舎の各種窓口がある待合空間は、乳幼児や高齢者をはじめ多様な来訪者のために、安全で快適に利用できることが求められます。「Madre」は、待合空間への来訪される多様な方の心と体にやさしいデザインと機能を持った、新しい発想のユニバーサルデザインのロビーチェアーです。 1.待合空間で多様な方が快適に過ごせる工夫 多方向から腰掛けることができ、短時間の待ち合いやベビーカーを寄せて座ることができる「サイドラウンドシート」や立ち座りをサポートする「ミニパネル肘」、座面高さ(H430mm)、座面形状を採用。 2.通路幅確保を考慮したコンパクト設計 待合空間での車椅子やベビーカーの利用を考慮した通路幅確保に配慮し、全長や奥行き寸法のコンパクト化を図り、待合空間のレイアウトや席数増減等、施設運用面もサポート。

保健センター(長寿健康課・はつらつホール)

庁舎移転新築に伴い、今まで別箇所にあった保健センターも町民の利便性を考慮し新庁舎内に移転。検診機能などが強化されました。 保健センター奥にある「はつらつホール」は床暖房で暖かみのある空間。子育て支援事業などさまざまなイベントが行われます。アーケードに面した庁舎東側に配置され、室内で行われる活動がわかるようになっています。

執務室(各階)

庁舎内の通路やフロアは段差のない造り。2階、3階はゆとりのある通路(3~3.5メートル)が中央部に配置され、来庁するすべての人が利用しやすいように配慮されています。約60センチの角柱がアクセントとなっています。

会議室(2、3階)

大会議室は、人数や用途によって小さく切り分けることもできるよう可動間仕切りを備えています。

議会議場(3階)

柱の無い大空間に特徴ある斜め格子の梁を意匠的に見せたシンボル的な空間。 多目的利用を想定し、家具はすべて移動式となっています。