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デコレーションノート・ワークショップ

デコレーションノート・ワークショップ ガンバレ東北の子ども達! 「書くこと・描くこと」で元気になってほしい

デコレーションノート・ワークショップin二本松

ガンバレ東北の子ども達!「書くこと・描くこと」で元気になってほしい デコレーションノート・ワークショップin二本松

コクヨ東北販売及びコクヨグループでは、【ガンバレ東北の子ども達!「書くこと・描くこと」で元気になってほしい】と題して、小中学生向けに【世界で一つだけのノートをつくろう】 という ワークショップを実施しています。

これは、「文字を書く」「絵を描く」といった創作活動が震災後のストレスケアに有効であるという点に着目したワークショップです。文房具やシールなどを自由に使って表紙をデコレーションした「世界で一つだけのノート」に、日記帳や交換ノートなど今の気持ちを書きとめて将来の成長に結び付けてもらえればという願いから、コクヨグループがボランティア活動の一環として行っています。

今回は、2012年6月23日に福島県二本松市にて開催した「デコレーションノート・ワークショップin二本松」のレポートをお届けします。

第5回目の開催地は、福島県二本松市

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第5回目となる今回の開催地は、福島県中通り北部に位置する二本松市。東日本大震災では震度6強を記録しましたが、被害は比較的少なく死者・行方不明者は0人でした。しかし、福島第一原発からの放射線量が依然高く、今年の運動会も屋内実施とする学校が多いなど、子どもたちは思うように外で遊ぶことができず不安な日々を過ごしています。また、警戒区域・計画的避難区域に指定され役場機能を二本松市に置く浪江町から避難されている方も多い状況です。

今回、二本松市教育委員会・浪江町教育委員会の協力をいただき、二本松市内の小学校16校+浪江町から仮移転中の小学校1校にチラシを配布したのですが、申込開始初日で定員オーバーとなるほどの大反響。急遽第二会場も確保して定員を拡大したのですが、それでも全員のご希望にお応えすることが出来ず、大変申し訳ない気持ちで一杯でした。


会場中が熱気にあふれたワークショップ

当日、会場の「二本松文化センター」に集まった子どもたちの数は、約60名×3回実施で総勢180名以上。2教室10班に分かれて、1時間のワークショップがスタートしました。


会場に集まった子どもたちは、キャンパスノートの表紙に、たくさんのシールやカラフルなマーカー、かわいらしい柄のマスキング・テープなどの材料を使いながら、自分の創造力をフルに発揮して、一つの作品を作り上げていきます。スタッフに相談をしながら作り上げたり、お母さんの声も聞こえないほど集中していたり、お友達や兄弟とおしゃべりしながらアイディアを練ったり、など子どもたちの反応はさまざま。会場中にたくさんの熱気があふれました。


1時間のワークショップはあっという間に終了。みんな「楽しかった!」「またやってね!」ととびきりの笑顔で帰っていき、中には何度も何度も振り返って御礼を言ってくれたお子さんもいました。この場で新しく友達ができた人もいたようです。

保護者の方からも「こんなに楽しそうに集中している姿を見たのは久しぶり。」「人見知りなのにどうしても参加したいと懇願された。とても楽しんでいたようで嬉しかった。」という声をいただきました。一方で、前回(2月実施)の南相馬市同様、放射線の影響を心配する保護者の方も多く、子どもたちや保護者の方が抱える問題の重さに改めて気付かされました。

今回保護者の方から、「スタッフの皆さんが楽しそうで、いい会社ですね」とうれしい声をかけていただきました。この活動は私たち社員にとっても意味のある活動です。震災から日が経つにつれ、世の中の関心が日々薄れつつありますが、私たちはこの活動を継続していきたいと考えています。


テーブルごとの記念写真です

出来上がった「世界に一つだけのノート」と一緒にハイポーズ!
たくさんのステキな作品が出来上がりました!

■1回目



■2回目



■3回目